SRMの気まぐれブログ

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仕事場のプライベート空間化について

ちょっと長文を書きたくなったんだ。長文を読みたくなった人はぜひこの文章に付き合ってくれ。

 

ようやっと卒研発表が終わって、あとは卒論がacceptされれば無事卒業な僕。「さっさと現場でエンジニアとしての経験を積みたい」なんてほざいて院進しないことにしたので、割と内容としてはまだまだ伸びしろのある研究だったが、ここで打ち切ることとなる。理論系って物が動かないからおもしろくないなんて思ってたのに、いざ首突っ込んでみるとこの理論を考えるのが楽しいんですわ。ちょっと名残惜しいが仕方ない。後の人々よ、この研究を完成させてくれ。

 

さて本題に入ろう。僕は今寮で一人暮らししている身なのだが、あまりにも寮だと作業が進まないタイプの人間なのである。だから研究を進めたりする時は基本研究室に来ていた。その方がホワイトボードも使えるし、モニターを1枚増やせるので、作業効率が上がる。しかも「家の外」ということで気持ちを切り替えられるので、仕事モードになれるのも良い点である。

 

ただ、研究室があるキャンパスは山の上。通うには億劫だったので、基本的に進捗報告の前日に来て、そのまま泊まり込みで作業をして午前の進捗報告に臨むようなルーティーンが出来上がっていた。研究室の中には3人がけのソファがあるので、仮眠を取りたいと思えばすぐに取れる環境であった。横になって眠れるってだけで人権あるよなぁ。

 

まあそんな感じで週一くらいの頻度で研究室に泊まったりしていたのだが、卒研発表前1週間についてはほぼ毎日研究室に泊まっていた。というのも、進捗報告にあたる発表練習が1日おきに3回あったのである。そりゃずっと作業することになるわな、って話で。

 

先述した通り、研究室の中にはベッドにあたる3人がけソファがあるので、寝る環境としては人権がある。それに加え、冷蔵庫、電子レンジ、流しがある上に、数百m圏内にコンビニだってあるので、食べるものには困らない。さらにポットには常に保温しっぱなしのお湯もあるので、飲みたいと思えばすぐにドリップコーヒーを入れることも可能だ。故に、シャワーさえあればもう住めるのである。

 

ということで、ここ1週間は着替え目的のためだけに寮に行っていたようなもので、1日のほとんどを研究室で過ごしていた。もはや、研究室の方が家である。

 

さてここでタイトル回収。研究室にいる時間の比率が大きくなった結果、研究室が「デフォルトの居場所」となってしまったのである。昼に来るだけならまだしも、夜にも泊まってたらもはや家だと錯覚してしまう。その結果、研究室に来る目的の一つである「仕事モード」が発動しづらくなってしまったのである。

 

実際、休憩時間の比率は高くなってしまったと思う。仕事場としての緊張感が失われたので、だらーっとしてしまった。これは、作業場として使うにはあまり良くない話だと僕は思った。もし今研究室やオフィスへの泊まり込みが続いて、場所に対する緊張感が無くなってきている人がいるなら、一旦初心に還ってほしい。いずれそこが「家」となり、「作業をする場所」ではなくなってしまうから。

 

さて僕は春から社会人になる。入社後数年はオフィスに通うつもりをしているが、いずれ完全にリモートワークとなるだろう。リモートワークとなった時、家兼仕事場というのはまさにこの研究室のようなものであるのだろうか?また、1週間でこのような状態になるのなら、何年も自室でリモートワークしていたらどうなるのだろうか?この研究室での経験を活かしながら、作業環境を整えていければと思う。

 

…なんて長文は発表が終わった余韻に浸りながら朝4時まで夜更かしして書くものじゃないね。